私たちの子供の頃はOー157なんて聞いた事も無かったですね。
もっとも、ただの「はらいた」で片付けられてしまったかもしれません。
しかし、Oー157なんていうばい菌が市民権を得た?現代でも、一般家庭や、その辺の普通の食道で、それによる食中毒ってあんまり聞いた事が無いですよね。
以前から不思議に思っておりましたことなんですが、Oー157って、老人ホームとか学校給食とかの清掃だけは?徹底的にやるような厨房設備の所で発生しています。
それこそ、舐めるような清掃の徹底ぶりが要求されているようです。
ところが、そう言う所に限ってOー157とかが発生してしまうんですよね。
乳酸菌の考察を深めた所で、この事実に対しても一つ思い浮かんだ事がありました。
人間の皮膚を清浄に健康に保っているのは、いわゆる常在菌という奴なんですね。
洗剤の使い過ぎや、殺菌のし過ぎが原因で、その菌がいなくなってしまうと皮膚はボロボロになってしまいます。
もしかすると、一般の生活の中にもその常在菌と似たような役割をする菌が存在するのではないでしょうか?
そして、除菌が過ぎるとそういう菌まで死んでしまい、ここぞとばかりOー157のような悪さをする菌が繁殖してしまうのかもしれません。
その普通に存在する善玉菌みたいな物の中に乳酸菌とかがいる・・・と、乳酸菌の駆逐力を見た時に想像してみましたね。
厚生省とか保健所とか、もうその事実を解ってはいるんだけど、今までやって来た事を間違っていましたとは絶対言えずにそれを認めないんだともね。
少なくとも除菌のし過ぎは良くありません。
昔は木桶とか除菌なんかしないでも立派に酒造りが行われてきた訳ですし、人間だって、石鹸突っ込んでごしごし洗わないでも、きれいに保たれている部分も存在しますからね。
もうちょっと、自然の摂理を信頼しましょう。
乳酸菌の続きのお話です。
こんな事がありました。
私実は、厨房設備士の資格を持っておりまして、その関係の仕事も入ってきます。
都内では珍しい、チーズ工場から二層シンクの入れ替えの依頼がありまして、下見に行ってびっくり。
ステンレスでは格落ちの430製ですが、それでもステンレスはステンレス・・のはずがもうボロボロです。
場所によっては紙みたいにペラッペラになっておりました。
さらに驚きなのは、ゴミ収納の上についているゴムの中蓋までボロボロでした。
使用者からの説明は無かったんですが、瞬間的に理解しましたね。
「乳酸菌のせいだな」ってね。
それほど凄い菌なんです。
ちなみに虫歯の原因菌でもありますな。
(シンクは、格上の304製に入れ替えました)
自然界には乳酸菌はそこかしこに存在しています。
人間だって、特に女性は明確に乳酸菌を保持していますね?
次はそのお話です。
こんな事を言った友人がいました。
「おれさー、人のうちの漬物食えないんだよなー」ってね。
数年この言葉を忘れておりましたが、乳酸菌を深く考える機会があって思い出しました。
この友人の言う「漬物」とは、間違いなく自家製の漬物の事なんですよね。
現在でも、自家製にこだわって漬物を自家製にしているご家庭も少なくないと思います。
ほとんどの場合、素材は水洗い、別に熱湯消毒もしません。
洗った野菜などを容器に入れるときも素手です。
明らかに雑菌の存在を否定できません。
そして出来上がる漬物は「発酵食品」ですね。
どこからか侵入した乳酸菌によって発酵し、雑菌はどんどん駆逐されてしまったという事なんでしょう。
清浄な美味しい漬物になる理由です。
すぐ近くにいる乳酸菌は、女性が保持している乳酸菌だという事になります。
(これ以上の表現は公序良俗に抵触する可能性がありますので控えます)
それによって発酵した漬物の味が、「おふくろの味」という事になり、その味に慣れ親しんだ友人は、他の家の味は受け入れ難かった、という事だと思いました。
【阿部亮のつぶやき世界一周】乳酸は疲労を回復する物質だった… 自分に起こった「常識を疑え」の実例
http://www.zakzak.co.jp/lif/news/180523/lif1805230002-n1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsTop
なんと乳酸は「疲労回復物質」だったそうです。
詳しくは、記事をご覧ください。
直接関係の無いお話です。
実は、果実酒を作った経験があるんですが、乳酸菌はすごく重要な役目を果たします。
ある果実をまず収穫します。
洗ったりすると、自然界の酵母菌が流されてしまい、ちゃんと発酵しなくなります。
従って、洗ったらダメなケースは非常に多いです。
鳥の糞や、様々な自然界の雑菌が、収穫した果実と混然となります。
下手をすると、昨日の、弁当に入っていたカエルの死骸とかも入っちゃったりします。
まあその死骸は、たいがい選別途中で排除される事になりますがね。
ざっと目視で不純物を取り除いた後は、おもむろに潰します。
つぶした直後は、あんまりいい匂いはしません。
むしろ不快と言った方が良い様な匂いがします。
容器に入れ、それを朝晩かき回します。
菌が好気性なんですよね。
二晩ほど経ちまして、ふつふつと泡立って来た液体の匂いを嗅ぐと、驚くほどものすごく良い匂いになって来ています。
そう、お酒のなり始めなんですね。
しかし、あの雑菌はどこに行ってしまったのでしょうか?
実は、乳酸菌の仕業なんですね。
ステンレスまでも溶かしてしまう乳酸菌が、酵母菌の繁殖前に他の雑菌を駆逐してしまったんです。
先ずは乳酸菌発酵、清浄になった状態で酵母の発行が始まります。
習った訳ではないのですが、人伝で確信したこの事実には愕然といたしました。
そしてすべての謎が解けて行きます。
非常に興味深い記事です。
食中毒に注意「素手で握ったおにぎり=発酵食」説の危険性
この記事の内容は、「常在菌に頼りすぎると食中毒の危険性がある」と言うものですな。
そして、世に言う「発酵」とは「腐敗」とほとんど同じってね。
ここが違うんですよね。
酵素による分解が無いと、生物は成り立ちません。
何しろ吸収が出来なくなりますからね。
その酵素を出す酵母を助けるのが常在菌の一つの乳酸菌なんですな。
人間の皮膚を守っているこの常在菌は、当然無害です。
赤ちゃんが指舐めをやれば、この無害な菌が腸内にも入り、正常な発酵を起こしていれば健康ですし、腐敗が起きてしまえば便の臭いも変わりますし、体に変調が起きます。
と言う事は、自分の体に合った常在菌を取り込むことによって、免疫の元である腸内を清浄に保つことになるという事ですね。
以前書いた記事に繋がります。
もう一つ「Oー157なんかが一般家庭で発生しない理由」
お母さんが握ったおにぎりで食中毒なんか起きません。
除菌したりすると、よそ者の菌が入り込んで悪さをします。
2019-08-28 12:32:53
逆流性食道炎と関係のない話
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